「金持ち父さん貧乏父さん」でおなじみのロバート・キヨサキ氏の著書、
「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」
で紹介されていた不労所得額による貧富の分類がなかなか衝撃的だったので紹介。
私は大きめのショックを受けました
不労所得額による貧富分類
「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」では、西暦2000年の貨幣価値を基準とし、65歳で引退するときに働かずに得られる収入で貧富を以下のように分類しています。
貧乏な人 | 年収2.5万ドル以下 |
中流の人 | 年収2.5万ドル〜10万ドル |
裕福な人 | 年収10万ドル〜100万ドル |
金持ち | 年収100万ドル以上 |
大金持ち | 月収100万ドル以上 |
ドル換算だと分かりづらいので1ドル=150円として換算してみると以下のようになります。
貧乏な人 | 年収375万円以下 |
中流の人 | 年収375万円〜1500万円 |
裕福な人 | 年収1500万円〜1.5億円 |
金持ち | 年収1.5億円以上 |
大金持ち | 月収1.5億円 |
65歳時に働かずに得られる収入としては、以下のような不労所得が主に考えられますね。
- 年金
- 資産収入(株や債券からの収入)
- 不動産収入
- その他の投資収入(太陽光発電投資など)
これらから得られる収入の合計に応じて、上記の表のなかのどこに分類されることになるわけです。
FIREしても貧乏?
ここで一旦年金を考えずに今流行りのFIREについて考えてみようと思う。
FIREの説明としてよく言われるのが、年間必要支出の25倍の資産を用意することができれば、それをインデックス投資することで毎年4%の取り崩しを死ぬまで続けながら生活をすることができる可能性が高い、ということ。
例えば年間300万円で生活をすることができる人であれば、7500万をインデックス投資に入れておくことで、毎年4%取り崩しながら死ぬまで生活をすることができる、ということになる。
なので、7500万円を積み上げた時点で経済的自由を達成、見事FIREし、悠々自適な人生を手に入れることができる、というわけです。
働かずに自由に生きることができる、これは現代において十分裕福に見えるよね?
実際、FIREという考えが広く広まった今、多くの人がここを目指して努力をしていると思う。
かくいう私もその1人なわけで、先ほどの分類を見たときは大きな衝撃を受けた。
なぜなら、先ほどの例でFIREを達成できる資産7500万円の人物も、仮に予定通り投資信託年利4%で資産成長したとしても、その収入は300万円、先ほどの貧富分類でみると、「貧乏な人」になってしまうから。
一般的に見て大きな資産と言える7500万円を築き、働かずして生活ができるようになっても不労所得としては貧乏人と分類されるわけです。
正直、この分類は不労所得がある程度得られる人たちの中での分類なのだと思うので、これでモチベーションを下げる必要はないと思う。
今の日本において、年金以外の資産収入や不動産収入を持っている高齢者なんてかなり少ないはずだからね。
なので、この分類に目を向けることができる時点で、日本人の中ではだいぶ上位なのだろうと思う。
インデックス投資で裕福層を目指せる?
FIREを目指す方法としてよく推奨されているのが、インデックス株式銘柄への積立投資。
仮に引退後の資産収入をインデックス銘柄の取り崩しで賄うことを考えてみよう。
裕福層の最低ラインは年収1500万円、この金額を年利4%の成長で手に入れるには、必要な資産額は3億7500万円。
年利5%だったとしても3億円が必要。
これはなかなかにハードルが高いよね。
例えば今30歳の人が毎月20万円を年利4%で積立場合、資産が3億7500万円に到達するのは約79歳。
月30万円を積み立てても70歳にやっと到達できることになる。
この計算結果を考えると、インデックス投資だけでこの分類における裕福層を目指すのはかなり厳しいと言わざるを得ないね。
どうやって裕福層を目指す?
これはロバートキヨサキ氏の主張でもあるが、不動産からの収入を得るしかなさそう。
ただし、私個人としては、不動産は不動産事業による収入であって、不労所得に含めてしまっていいのか?と素朴に疑問に思わなくもない。
仮に毎年のキャッシュフローが100万円のアパートがある場合、これを15棟所有できれば富裕層に到達できる。
もしくは500万円の資産収入、1000万円の不動産収入という形でもいいでしょう。
いずれにせよ、不動産業にかなり力を入れないと達成できない額だと私自身は感じる。
目標は自由に設定すればいい
ロバートキヨサキ氏の著書では、アメリカで裕福層に到達できるのは1%ほどだと主張している。
一方、私個人の感覚として、ロバートキヨサキ氏の分類における裕福層に日本人で到達できるのは0.1%にも満たないのではないかと感じている。
つまり99.9%以下の人たちを中流以下、とくくってしまっているので、いささか解像度が低すぎると思っている。
これは、ロバートキヨサキ氏の分類が間違っているということではなく、スコープの問題だ。
オリンピック選手の最低レベルは庶民にとって最高レベル以上かもしれない。
なので、今の私のスコープにあった分類を再考し、目標を設定してみたいと思う。
庶民的不労所得分類
私なりに再考してみた不労所得額による分類一覧が以下。
要労働層 | 年金以外に生活のために労働が必要な人 |
中流層 | 年収300万円〜500万円 |
裕福層 | 年収500万円〜1000万円 |
金持ち層 | 年収1000万円以上 |
大金持ち層 | 年収3000万円 |
あくまで私個人の考える分類なので異論は大いに認めます。
簡単に解説。
まず、引退後も生活のために労働が必要になる層は要労働層としたい。
次に年金+不労所得で生活が成り立つ最初の層を中流とした。
2人暮らしの平均支出が月26万=年312万ほどらしいので、ボーダーを年300万円としてみた。
モデルケースを考えてみよう。
会社員で定年まで働き妻が扶養の場合、65歳から月20万の年金がもらえると期待して、年金の収入は年間240万円となる。
退職金とそれまでの貯金で資産が1500万円あったとすると、全てを年利4%の投資信託で運用した場合の資産収入は60万なので、年金と合わせてちょうど年間収入が300万円となる。
では裕福層に到達するには資産がどれくらいあればいいのか。
年金は先ほどと同様とすると、年金以外に260万円の資産収入があれば裕福層に突入できる。
例えば年利4%の投資信託から収入を得る場合、必要な資産は6500万円だ。
この資産額は、あの資産ピラミッドでいう準富裕層の範囲だし、年間収入500万円で貯金を考えずに消費できることを考えると、十分裕福と言えるのではないだろうか?
もちろん、毎月旅行に行って、外食三昧、という生活でないと裕福と言えない、という人はご自身の好みに合わせて分類を考えていただければよいと思う。
さて、今回は今私が読んでいるロバートキヨサキ氏の著書で紹介されていた、不労所得額による貧富分類を紹介した。
中流のカテゴリですらかなりハードルが高く、かなり驚いたが、自分なりに将来の希望収入について考察することができたので良い機会になったと思う。
とりあえず私は私オリジナル分類における裕福層を目指して日々頑張りたいと思う。
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